日時:2023年11月18日(土曜日) 午後2時〜4時
会場:京都芸術センター「大広間」
参加者:45名
生きた世界は絶え間なく変化し流動し続けている。言葉とはそうした動きをあえてピンで留めて、静止したイメージとして見る道具である。けれどもこのピン留めを重ねていくと、それはやがて世界そのものであるかのように現れる。ちょうど昆虫標本のコレクションを、昆虫の世界そのものとして空想してしまうようなものである。でもそんな人間の思い込みとは無関係に、世界は言葉を越えた論理に従って動き変化してゆく。動いて止まない世界をその動きのままに言葉と関わらせることはできないのだろうか? 次回はヘーゲルの「弁証法」はじめ、生命を生命のままに思考する試みについて考えてみたい。(吉岡)
京都芸術センター「大広間」(13:30)