日時:2023年6月11日(日曜日) 午後2時〜4時
会場:京都芸術センター「大広間」
参加者:75名
第2回目のテーマは「『人新世』なんてあるのか?」。「人新世」というのは、人類の文明活動による地球環境への影響が、新たな地質年代の始まりとなるほどのレベルに達している、という捉え方である。これはSF的には興味深いが、本当かどうかは注意深く検討すべき事柄だ。その検討には、そもそも私たち人類とその活動が地球上においてどの程度重要な存在なのか、を改めて考えてみる必要がある。その一方、人新世はあたかも既存の事実のように語られており、脱炭素やSDGsなどの一連の政策を正当化する学術的基盤とされている状況がある。それらを再考することで、科学的に世界を見るための「正気」を取り戻したい。(吉岡)
京都芸術センター「大広間」(12:10)